SnIpe lyrics
by Kotoko
ビーズで囲む窓が不意に点って
チープな音が私を覚ます 躊躇いもせず
解ってるよ 絆なんかじゃない
これはただの電子音だと
ボタン一個で消えると
ぶつかる肩見もせず 流れ混じる交差点
誰かの悲しみなど 取るに足らぬ御伽
唇の矢でそれを貫けば紅の海が
仮(かり)た名はその身を守る薄い盾
四角いだけの見晴し台から窺っているよ
なだれ込む無数の現実と空想が
境目なくして 手招く… 誰もいない方へ
―いい気なもんだね―
―フリル一杯飾って姫のコスチューム見事なものね―
冷ややかなカテゴライズ
ガラス越しに笑った その姿を見ただろう?
悪魔に身を売りさばき 堕ちる一歩手前
指先の銃で塞いだこの世の風穴を開け
傷口はクリアなジェルで守れるさ
四角いだけの見晴し台から鉄柵を超えて
はみ出した素足を浮かすビル風